ハッピーファミリー

およそ一年ぶりにログイン。ここに書きに来るってことは心が乱されてるってことだな。
自分の家族は旦那さんも含めてハッピーファミリーだと思っていて、つまりはプン山さんちみたいなかたちはフィクションだと思い込んでいたわけで、まああそこまでとはいかずとも、親兄弟を気遣って自分が磨り減るような立場に置かれることになるとは思わなかったので、わたしって能天気に生きてきたんだなあと痛感するしか術が無い。もちろん逆もありきで、親がわたしを気遣って云いすぎなんじゃないのかとこちらが不安になる言葉を投げかけてきたりして、今のわたしにはそれをやさしさだとは受け止められず、逆に現実的に投げ返したりして。ちょっと疲れた。わたしだって旦那さんの家族の中に入れば赤の他人なんだけど、たぶんそこそこに溶け込めてると思うんだ。そういうのができて当たり前って思ってたんだ。でも実際には不器用なひとって多くって、しかもそれがわたしの周りに集まってたりするんだ。生きてりゃ腑に落ちないことってたくさんあって逃げたくなるけど、例えば「あの子がにがて」だったら距離置けばいいし、「会社行きたくない」んだったら少し休んでまた歩き出せばいい。でも家族ってそういうもんじゃない。どんなに逃げたくたって切っても切れないんだもの。絶縁てそうカンタンにできるもんじゃない。会社だの友人だのの関係は太い糸のほかにいくつもの細い糸があって、家族との絆は見えないけれども、そっちとはまた別の方向に心臓の音のように安心と孤独を刻みながらはじけては生まれるあぶくに包まれている。
結婚して実家姓を抜けたわたし。それでもわたしは実家を家だと思っているし、旦那さんの実家もまた家だと思ってる。でもいま考えてみたら、わたしはわたしの家は旦那さんとの二人暮らしをしているこの場所こそが自分の居場所だと感じているんだと気づいた。ようやく気づいた。けっきょくはどちらの実家の話にも心を痛める必要はないってことか。さんざん悩んでいたこの数日、書いていた数行が少しだけまとまった。
わたしたちふたり、しっかり手を取り合っていよう。家族それぞれがしっかりしていればなにひとつ怖いものなんてない。だいじょうぶ。あんしんしていよう。