今夜ひさしぶりに家出。しかも今回は車で家出。どうしてこんなことするのか自分でもわからないのだけれども、毎回思い出すのは小学生のころのこと。
ママに叱られて家を飛び出したもののどこに行く事も出来ず、友達の家も公園もなぜか行けず、住んでいるマンションの最上階に行っては階段にしゃがみこんでぼーっとして少ししたら降りてまた別の棟の最上階に行っては階段にしゃがみこので降りての繰り返しをしてた。そして日が暮れて真っ暗になったころには自分ちの物置に入り、そこに入れてある自転車に乗って両親が迎えにきてくれるのを待っていた。21時くらいだったろうか。必ず両親は迎えにきてくれて、そしてわたしは無言で家の中に入り、お風呂に入らずそのままあったかいおふとんで眠る。謝ることは一度もなかった。
もちろん今夜は車で出かけたものだから迎えにきてもらえることはない。家を出て少ししたら実家からケータイに着信が2度あったのはきっと旦那さんが実家に一本連絡をいれたのだろう。『もしかしたらそちらに帰るかもしれない』とでも云ったのだろうか。そんなことはどうでもよく、こういうときのわたしは何も考えないでただ道を通る車の光を眺めているばかり。けっきょく1時間ほどで家に帰ると、作りかけだったハンバーグが焼かれラップされていた。『ごはんたべる?おふろ入りな』と云われるがままにし何も食べず眠った。
朝起きて一言ごめんなさいと云った。少し沈んだ気持ちのままそれぞれに出社。そのあいだに実家へ電話をしてみたら『また警察のお世話になってしまうかもしれないとしんぱいしていたよ』と云われた。もうすぐ27歳になる。