岸田今日子さんが17日午後、脳腫瘍による呼吸不全のため亡くなったとのニュースをヤフートピで知り呆然とした。享年76、早すぎる。人の区切りはいつくるのかわからない。わたしのばあちゃんは入退院を繰り返しながら89歳まで生きた。ばあちゃんが危ないと怯え始めたのも亡くなるほんの2日前だった。当日は仕事を休み、目の前で息を引き取った。友人の最期を知ったのは亡くなってから丸一日経ってからだ。いまだにすっきりしない彼女との別れは一生わたしに付きまとってくるのだろう。まいにち彼女のことを思い出してはどうしようもない悲しみに押しつぶされそうになる。著名な方の訃報はニュースで一方的に知らされる。尾崎豊、hide、佐藤くん、ギターウルフのビリー、高田渡、ハル・フロム・アポロの山田貴久村田渚、挙げればきりがないが特に佐藤くんのときにはこの世が終わったかのような日々をすごしたことを今でも覚えている。高校卒業間近、だれとも何も話をしたくなくて、彼の歌でさえ聴けやしなかった。人が亡くなるたびにあの頃のことを思い出してしまう。さいきんようやく人の死を受け止めることができるようになったのは、きっとライジングサンのライブレポを読んでからだと思う。何人ものボーカリストが彼の歌を歌う、それこそが彼の不在。あの夜人目を気にせずモニターの前で号泣して、ここ数年胸の中に溜め込んでいたものが一気に流れ出した。亡くなった方にはこちらから逢いに行けばぜったいそこにいるからね。また逢いに行くよ、ぜったいに。
嗚呼カンニング中島忠幸さんまで。身近な人が白血病で不安で苦しみながらも一日一日を楽しくすごそうとしているのに。こんなニュースだらけでどうしたらいいんだろう。ただただかなしいつらい苦しい。ご冥福をお祈りします、合掌。